有馬温泉恋さんプロジェクト
有馬で恋するモダンガール。
こちらの全ての衣装のコーディネート、スタイリング、着付けを担当しました。
谷崎潤一郎 著「 細雪 」の四女・妙子こと「こいさん」が、有馬温泉街にやってきました。
自由奔放なモダンガール「こいさん」
神戸居留地文化に、阪神間で活躍した文化人たちの価値観が混ざり合い、大正から昭和初期にかけて、当地に独特の「阪神間モダニズム」文化が花開きました。有馬では外国人専用ホテルやオランダ人建築の本温泉が、その後の有馬モダニズム時代には、老舗旅館にもダンスホールや応接間が作られました。当時の生活文化は、谷崎潤一郎が小説「細雪」の中でカラフルに描いています。それに登場するのが、蒔岡家の四人姉妹の四女・妙子こと「こいさん」。こいさんとは「小娘(こいと)さん」の略で、大阪の船場言葉で末娘のことを指します。「細雪」の中で妙子は、貴金属商の三男坊「啓坊」、写真師の板倉、バーテンダーの三好と、3名の男性との恋愛模様が描かれており、自由奔放に生きる姿を見せています。妙子は訳あって療養のために有馬温泉を訪れるなど、有馬の地は細雪の物語を語る上で欠かせない場所となっています。和洋折衷の独特の生活文化を体現する蒔岡家のモダンガール「こいさん」が今、「恋さん」として生まれ変わり、有馬温泉街を舞台に自由気ままな恋模様を描きます。
主催:一般社団法人有馬商店会/一般社団法人有馬温泉観光協会/有馬温泉旅館協同組合
こいさん役:平間六花
写真:田中淳
スタイリスト:北秋愛子(モダン波止場〜神戸着付け教室〜)
ヘア:末田隆
メイク:森由紀
衣装協力(お帽子): マキシン